年中行事のご馳走
ちらしずし | おはぎ | |
あずき粥 |
一年で、いろいろな年中行事がありますがそこにごちそうが加わると、楽しいですね、このページでは、我が家のごちそうをご紹介します。おいおい追加して行きます。
七草粥
お正月気分も抜けかけた1月7日の朝には、七草粥をいただきます。
暮は、忘年会、クリスマスパーティ、そして新年は正月料理と、おなかが大忙しです。そろそろ休めてあげたいですね。松が取れる 7 日には、
お米から作るおかゆがほんわりしておいしいのですが、お冷ご飯がある場合は、ご飯1カップに対して水を2カップほど加え、火にかけて沸騰するまで見届けます。沸騰したら火を止め、ふたをして30分〜1時間おきますと、お米が水を吸って膨らみます。ここに小さめのもちを入れて、弱い火にかけます。もちは鍋の底にくっつきますので、時々優しく箸で底からはがします。もちが柔らかくなったら、塩を加え、ゆでておいた青野菜を細かく切って混ぜておわんに盛り付けていただきます。青野菜は、最後に入れないと、きれいな色になりません。上の写真は、小松菜と大根の葉の二種が入っています。上に好みでゆずの皮の細切りをのせます。左はおめでたい南天の葉。 このおかゆに、数の子、黒豆、田作りの三点セットを並べ、祝い箸でいただきますと、七草の祝い膳の雰囲気が出ます。
1月15日は小正月、朝、小豆粥をいただきます。 子供の頃、小豆粥を食べると新しい年を健康で暮らせると聞いたことがあります。 小豆には、健康を守るたくさんの成分が含まれています。植物性蛋白質、カルシウム、リン、鉄、植物繊維などなどです。一月に一度は小豆を食べると身体によいと、昔から言われています。作り方は、あらかじめ小豆を硬めにゆでておき、おかゆに炊いた米が 7-8 分通り煮えたらあずきともちを入れ、弱火で炊きます。もちが柔らかくなったら、塩で味をつけ、おわんによそいます。このへんは七草粥と同じです。 簡単な方法では、 1 月 11 日に、お供え餅を切り、焼いてお汁粉にして、鏡開きをしますが、このとき小豆が大体煮えたら砂糖を入れる前に少し取り分けておきます。これを冷蔵庫に保存しておいて、15 日の小豆粥に使います。おかゆだけのために小豆を買うのももったいないですから。 この日も、かずのこ、黒豆、田作りをそろえ、祝い箸でいただきますと、小正月の気分が出ます。
毎年、 3 月 3 日のひな祭りの日には、散らし寿司を作ります。 材料も、特別なものも高価なものもないので気楽ですが、とても華やいで楽しい作業です。
材料:米とすし酢 * 米 といで、やや少な目の水加減に 30 分つけてから炊く。蒸らしは十分に。 * すし酢 米の 10 %の酢に、砂糖、塩、和風ダシを加えて作る。米1カップならすし酢 20cc ## すし酢 は、普段から作りおきしておくと便利。酢にコンブを入れて三日くらいおくと、だし酢ができる。これに砂糖、塩を入れて、保存しておくだけで、酢の物や、お寿司に使える。調味料の分量は、だし酢50 cc 、砂糖大匙3−4杯、塩小さじ1杯くらい。分量は、ご自分で味見をしてお好みで整えてくださいね。キュウリもみにも、ヌタにも、何でも使えて便利。なお、酢を保存する時には、プラスティックではなく、必ずガラスのビンに保存してください。
材料:中に入れる具 人参、はす、たけのこ、干ししいたけ、高野豆腐、かんぴょう、
・ かんぴょう はさっと水洗いをしてから塩でもむ、水で塩を大体流してから戻した 干ししいたけ と一緒にだ し汁、砂糖、しょう油でゆっくりと煮る。柔らかくなったら、かんぴょうは1センチくらいに、しいたけは細長に切ってざるにあげ、軽く水気を切っておく。 ・ 人参、はす、たけのこ は長さ約2 - 3センチ、幅約5ミリくらいの細長に切り、だし汁に砂糖、しょう油、みりんを入れて煮る。煮上がりに酒を少々たらすと、風味が良くなる。酒は火を止める寸前にいれる。 ・ 高野豆腐 は、煮崩れしないのであれば、ぬるま湯で戻してから人参と一緒に煮るが、煮崩れしやすいのは、別に煮汁を作って戻したものを入れ、煮上がったら軽く絞って細長に切る。・ 注意!中に入れる具は、ごく薄味に 仕上げる。たくさん入るし、すし酢も入り、ご飯全体に塩味が多めになるので。煮る時に味を見て、やや薄いかなと思うくらいがちょうどいい。だし汁 3 カップ( 600ml )にしょう油大匙 1 杯、みりん大匙 1 杯、砂糖大匙 1 杯くらいを基本として、後はご自分の味に仕上げてください。 具は煮あがったら、ザルにあけ、水気を切っておく。
上に乗せる飾り 材料:しいたけ、人参、たけのこ、はす、卵、そぼろ、絹サヤ、かまぼこ、生姜などなどですが、これらは1例で、好みで決めてください。 私の家では、生ものは使いませんが、これもお好みで。
1、 しいたけ は、水でもどして石づきをとり、砂糖としょう油を入れて煮るが、こってりした味に仕上げるには、砂糖はかなり多めに入れる。しょう油も、中の具を煮るときよりは大目。弱火でじっくりと煮る。 2 、 人参 は太目を使い、皮をむき薄い輪切りにしてから細長くきれいに切る。半端なところは中に入れる具の方に使いましょう。だし汁に塩、砂糖、みりんを入れて煮るが、煮すぎると柔らかすぎて切れてしまうので、くれぐれも煮すぎないように。煮終わったら酒少々を入れて火を止め、酢少々を入れてそのまま煮汁につけておく。色が悪くなるので、飾りの人参にはしょう油は入れない。酢が入るので、金属のなべは避けましょう。金属のなべで煮た時には、最後にガラスかほうろうの器に入れてから、酢をいれる。以下、はすの時も同じ。 3、たけのこ は、櫛形に切り、だし汁に塩、砂糖、しょう油、みりんを入れて煮る。 4、はす は、皮を丁寧にむく。少しでも皮が残っていると、仕上がりが黒くなるので、気をつけてください。 薄い輪切りにし、酢を少し入れた水に5分くらい放ち、アクを抜く。その間になべに水を沸騰させて塩一つまみ入れ、そこにはすを入れ、2 , 3分で火を止める。はすのシャリシャリ感があるほうがおいしいので、煮すぎは禁物。あらかじめだし汁に酢、砂糖、塩を入れたものを用意しておき、煮あがったはすをつける。はじめ少し黒くても、大丈夫、色白になる。これが「酢ばす」です。 5、たまご 錦糸玉子を作る。だし汁に砂糖、塩、片栗粉少しを加え、ここにとき卵を入れ、良く混ぜる。分量は卵5個にだし汁お玉1杯、片栗粉は小さじ1、砂糖大さじ1、塩小さじ二分の1くらい。片栗粉は、焼いた後に細く卵を切る時に、地がしっかりするため。フライパンに薄く油を敷き、卵をお玉二分の1くらい流して、フライパンをまわして広げ、弱火で焼く。裏返すのは大変難しいので、私はそのまま大きなお皿にひっくり返してのせます。そうして何枚も作り、最後に冷えてから細切りにする。 6、そぼろ たら、たいなど白身の魚で作る。少し塩を入れた熱湯でゆで、ゆで汁を棄ててから魚の皮と骨をとる。ここに砂糖、塩、酒、みりんを加え、弱火で割り箸で身をほぐしてゆく。すぐになべ底にくっつくので、つきっ切りでやってください。水分がなくなったら出来上がり。ほんの少し(箸の先くらい)食紅を入れるとピンク色のそぼろが出来る。 7、絹さや これは彩りのために使います。筋を取ってからさっと塩ひとつまみ入れた熱湯にくぐらせ、すぐに冷水にとって鮮やかな色を出し、水気を切っておく。 味をつけてもいいが、色が悪くなるので、お好みで。
以上で準備は出来ました、さあ飾り付けです ご飯はたけましたか? 十分蒸らしてから、米の 1 割のすし酢を全部上にまき、すぐに混ぜる。熱いので、うちわで扇ぎながら。飯台があれば、早く冷えるので便利。混ぜすぎると粘りが出るので、できるだけ混ぜないこと、パタパタあおいで表面が冷えたらそっと上下を返して又あおいでと、手早く冷やす。ここに先ほど煮て水気を切っておいた具を入れ、混ぜる。こねまわさずにさっくりと混ぜてくださいね。冷えてから、好みによって白ゴマなどを加えても食べる時にプチプチとした食感が得られる。 さあ、いよいよ飾り付け、といっても簡単。載せるだけですが。 ご飯をお皿に盛り、色よく飾りを載せてゆく。人参の赤とか、かまぼこやはすの白とか、卵の黄色とか、サヤの緑とか、しいたけの濃い茶とか、色を考えてきれいに見えるように載せてください。最後に中央にショウガを乗せて出来上がり。
左上から右周りに 人参 かまぼこ たけのこ 錦糸玉子 高野豆腐 そぼろ しいたけ はす 上に絹さやと生姜 ****************************************
春秋のお彼岸の頃、必ずおはぎを作ります。呼び方は、春はボタンが咲くので「ぼたもち」秋は萩の季節なので「おはぎ」というと言われていますが、私の家ではすべておはぎとよんでいます。 まずあんを作っておいて、ゴマ、黄な粉などを好みに応じて準備し、ご飯を炊きます。 * あん 小豆を洗ってひたひたに水を入れ、煮立ったら火を弱めて、1〜2分したら煮汁を棄ててまた水を加えて煮ます。これを二回ほど繰り返します。小豆のあく抜きのためです。 それから、弱火で柔らかくなるまで煮ます。水は必ず豆の表面が出ないように注意してときどき足してください。
・ つぶしあん 小豆が柔らかくなったら火を止めてゆで汁を軽く切り、砂糖と塩を入れます。砂糖は好みですが、だいたい小豆 250 gに対して砂糖 200 gくらい、これに塩を小さじ 1 入れます。すりこ木やめんぼうなどでつぶします。つぶし加減は、お好みでどうぞ。柔らかすぎるようでしたら、火にかけて練りながら(しゃもじで混ぜながら ) 水分を飛ばします。冷えると固くなりますので、あまり固くしないでも大丈夫です。
・ こしあん 小豆が柔らかくなったら火を止め、ゆで汁を切ってつぶします。ゆで汁はとっておきます。この後、砂糖を入れる前につぶしたあんをざるなどに入れ、すりこ木ですってザルの目を通します。とっておいたゆで汁をときどきかけるとこしやすくなります。ザルには小豆の皮が残りますので、これは捨てます。ザルでこされたどろどろのこしあんを、ふきんでこして水分をとりのぞきます。ふきんなどで袋を作ってこれに入れてつるしておくと簡単ですが、袋を作るのが面倒な時には、ボウルに大きなふきんを広げ、そこにこしたあんをあけ、ふきんの四隅をもちあげて水分を除きます。だいたい水がなくなったら、ふきんごとざるにのせておくと、かなり水分は下に落ちます。このようにしてこされたあんをなべに入れて砂糖、塩をいれ、火にかけて適当な固さまで練ります。 これでこしあんの出来あがりです。 ・ 中のご飯 さて、次は中のもちご飯です。 もち米に 20 %の白米を加えて(例:もち米 2.5 カップ、白米 0.5 カップ ) 、普通の水加減で 30 分漬けてから炊飯器で炊きます。炊き上がりましたら、塩小さじ1を加え、暖かいうちにすりこ木でつぶします。私はあまりつぶさないのが好きなのですが、これはお好みでどうぞ。 ・ 仕上げ では丸めましょう! まず、小さめに小判型にご飯を丸めます。上にあんが乗りますから、小さく丸めないと、巨大なおはぎになってしまいます。片手にふきんを広げ、そこにあんをへらでのばします。その上に丸めたご飯をおいて、ふきんを使ってくるりとあんで包みます。ふきんのかわりにラップでもいいのですが、ふきんですと余分なあんの水分を吸ってくれますので、きれいに出来ます。 黄な粉やゴマのおはぎを作る時には、好きずきですが、ご飯の中に小さなあんこを入れて丸めます。そしてすりゴマや黄な粉をまぶします。すりゴマや黄な粉には塩、砂糖を少し混ぜておきますが、これもお好みでどうぞ。
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